次世代DVD戦争

昨日、HD DVDの発売と、それに合わせての記者会見が行なわれていて、東芝の担当役員の人が、BDに対して敵愾心を赤裸々にして語ってきたのだが、何か違うよな?と違和感を感じた。まず、消費者へのアピールは商品力をすべきなのだけど、ライバルに怪気炎を上げるほうが目立ってしまっている、うーん。マスコミの放映の仕方にも問題あるかもしれないけど、そういうアピールは一般消費者にマイナス感情を与えると思うんだけどなぁ(^_^; ほんのちょっと語ったとしたのだとしても、マスコミは面白いと思えば針小棒大に報道してしまうのはわかっているだろうに(^^;、BD陣営に声援送ったようにも結果的に見えなくもないな。
とか、疑問に思っていて、過去記事を探っていたら、カチリとはまる記事を発見した。

 ソニーにとって根本的な問題は、ほかの何をどうするにせよ、録画時間ではVHSに決して太刀打ちできなかった点だ。ベータ陣営がユーザーに対し、映画全編を録画できる点をアピールするようになった段階で、VHS陣営はアメリカンフットボールの試合を録画できると宣伝していた。

 1984年にはVHSが80%の市場シェアを占め、ソニー陣営は「われわれはまだ戦いの場にいる」という広告を打ち出すまでに追い込まれる。その後、ソニーが正式に敗北を認めるまでにはさらに4年の歳月がかかり、その時点でVHSの市場シェアは98%になっていた。
(中略)
 今日、ベータ対VHS戦争については、「間違った」方の技術が勝利したと言われることが多い。ベータの方が、はるかに優れた画質を備えていたとされているのだ。

 だが経済学者のスタン・リーボウィッツ氏とスティーブ・マーゴリス氏によれば、ベータの技術的メリットとされる点はどれも一般消費者にとっては明確なものではなかったという。一般の消費者はきわめて合理的に、録画時間の長いVHSの方を好み、その結果、VHSにお金を投じたというわけだ。

 では、来たるべき高精細DVD戦争に関して、このベータ対VHS戦争から何を予測することができるのだろう? 過去の争いに詳しい業界ジャーナリストのマーク・ウィラージュ氏とロッド・ウッドコック氏は、録画時間が長いというメリットは今回ソニーに味方すると指摘している。ソニーBlu-ray ディスクは、ライバルのHD-DVDディスクよりも長時間の録画が可能だ。

 一方で、HD-DVD陣営はHD-DVDディスクの方が安価に製造できると反論している。われわれは、この戦いのただ中に参加することはない。われわれに唯一予測できるのは、この戦争は前回のものよりもはるかに急速に終結を迎えるであろうという点だ。虚勢を張った広告に注目していればいい。
ITMediahttp://www.itmedia.co.jp/news/articles/0601/26/news063.html】より

デファクトスタンダードになる要因というのは、技術力の優劣よりも、総合的な商品力と、対応するソフトの種類の多さと、賛同するメーカーの数などであって、ほぼ前哨戦では結果が見えたのかなぁ?
そういうこともあって、私はBD買いそうだなぁ。AirのソフトはBDで出るし、あの映像はHDで見ないと意味がない!:-) あと、プレイヤがまず最初に出るのは商品ラインナップやコピー制御関係の開発の兼ね合いでわかるんだけど、早くレコーダを出してほしい。デジタル放送をMPEG2 TSをディスクで保存できる環境が欲しい〜 D-VHSは既に持ってるけど、テープメディアは使い勝手が悪いからな(^^;