犬肉料理

韓国で犬肉を食べた。
犬肉を蒸して辛い味噌で食べるものと、香辛料の効いた鍋の二種類。
味自体はそんなにくせもなく、ちょっと筋張った部分と、脂肪のゼラチン質の部分があって、面白い食感だと楽しめた。前者は豚の角煮の下の筋のところのようだったり、後者はなんだろうなぁ、個人的には鳥だけど鶏ではないし鴨の脂肪にも思えたかな?
最初は、日本では体験できないことってことで選んだのだけど、食べている時にいろいろ気がつけて良い経験になった。
私は基本的に食べ物を残さないようにしている。それは

1.作物や、作物などを作ってくれた人に感謝すること

が一番大きいと思う。私自身も実家が兼業農家だったこともあり、お米や野菜に関してはかなり身に染みて無意識のうちにもいつも気をつけているように思う。子供の頃は親父に叱られたし、自分も農作業を行なう事でかなり身に染みてわかったことだ。そんなことから、ご飯粒をたくさん残したまま食べ終える人は品性を疑ってかかってしまうし、自分に子供が出来たらさぞ口やかましく言うのだろうなと想像できる。
そして、今回の犬料理に関しては、次の二点も大きく、改めて再考させられた。

2.肉という形で食物を提供してくれた動物に感謝

いつも食べている牛や豚、鳥に関してはほぼその意は薄くて、愛玩動物で身近に感じれる犬ということで特に感じてしまったので残さず頂いた。しかし、省みるとそれは牛や豚、鳥に関しても感謝すべきであって、1番の感謝が足りていないことを痛感した。人間は身近に接してないと、ついつい感謝の心を忘れてしまいがちだな(^^; 命を頂いているということを直接感じないと、何かと粗末にしてしまう、気をつけなければ。

3.犬料理を作ってくれた方と、その文化に対して感謝

異国の文化に接することはいろいろなやり方があると思うのだけど、一番大きいクラスに入るのはなんといっても食だと思う。伝統料理もそうだし大衆料理もいろいろ。加えて、発酵製品である酒、調味料、漬物などは、民族のパトスにも思える。
興味本位で食べてみて口に合わなかったから残すというのは、子供じみているし、相手の文化に敬意を払っておらずとても失礼だ。もちろんお腹一杯なのはしょうがないのだけれど、自分が頼んだメニューは完食すべきだろうな。それから、頼まなくても必ず出てくる副菜のキムチも、元々は苦手なのだけど、今回はかなり頑張って食べてみたよ^^
そんな三つのことを思って、犬鍋が残しては申し訳なく思い、頑張って残りを全て頂いたわけだ。
一食でこんなに考えさせられるなんて、まさに満腹の思いかな^^