:クローズアップ現代

結構好きな番組。現代の社会の病巣をいろいろと特集してくれる。ただ、表層的な取り扱いも多いので、そのまま受け取って問題だ!で終わるのは浅はかなので、自分の中でじっくり再考してみるときも必要。
昨夜は「歪められた外国人研修制度」というものだったのだけど、その奥にあるのは、市場原理主義の恐ろしさだよな。もちろん法律違反している企業もできることならやりたくないのだけれど、中小企業は市場や大企業のコストダウン要求を呑まざるを得ない。これが一番の原因の一つなんだけれど、今回はその辺は薄められていた。30分という短い時間で論点がぶれるのはやりたくないのはわかる。だけれど、そこへの言及はもう少し強く言うべきではないだろうか。
最近よく思うのが、不当な利益をあげようとする企業が仮にいなくとも、発展途上国の原材料を不当に搾取する企業、底が見えない果てしない苛烈な市場競争や、安ければ安いほど良いというモノの価値を知らない消費者がいる限りは何も変わらないのだろうね。資本主義ってなんか嫌になってきた(苦笑) そんな国に生きていて仕事している身のお前が何を言っていると怒られそうだけど、ちょっと憂うわけです。
個人的にはグローバリズムの名の下で多国籍企業から搾取されていた南米の国々が、左翼政権へと国民が選択して、ある意味違う考え方を具現化しようと頑張っているのを聞くと少し嬉しく思ってしまう。さて、100年後から見てこの時代はどう表現されるのかなぁ。