:藤子不二雄氏@高岡

昨年GW+2週間の休みで、北陸⇒東北日本海側⇒北海道一周⇒東北太平洋側⇒関東⇒東海とマイカーにて旅行していて、撮影しまくった写真がやっと整理終わったので、徐々に公開したいなと思いますw



■探訪日:2007年4月30日

藤子不二雄の青年時代を描いた“まんが道”を子供の頃に読んだときに、高岡にはいつか行ってみたいなぁと思い、今回機会を得たので立ち寄ってみました:-)
藤子 不二雄は、藤本弘氏と安孫子素雄氏のコンビというのは周知だと思います。藤本氏は高岡市出身ですが、安孫子氏は隣の氷見市出身になります。小学生時代に安孫子氏の父親が亡くなって、高岡市に引越しされて、小学校にて、藤本氏と出会って、それ以来まんがを目指したという経歴です。そのため、高岡市は両氏の青少年時代、デビュー前の就職時代までを過ごした場所になります。


まず、高岡駅前から歩いて、街並みを味わって、両氏の軌跡をそれとなくおっかけてみました。

万葉線高岡駅前駅です。ここから港側まで路面電車が走っています。

ちょうど道路の横側に、祭りの山車が神官さんらによって引かれています。そう、この日は良いタイミングなことに、高岡御車山祭が行われました(^o^)/ 藤子不二雄両氏も子供の頃は楽しんだんじゃないでしょうか。

街中を歩いたのは午前の早い時間帯だったので、祭りの出店が準備中でした。

富山銀行の庁舎です、明治期のものなんでしょうか、えらく重厚な趣きがあります。
両氏もこの建物を見ていたことでしょう:-)

高岡郵便局です。建物自体は新しく建て換わっていますが、両氏が「漫画少年」に作品を投稿する際にはここを訪れてドキドキして郵便を出したんじゃないでしょうか。


今日はお祭りなので、街中の店や住宅にはお祭りの飾り付けがしてあるし、準備のために隣近所の人たちが総出でいろいろ作業されていました。

そして、これが、重要無形民俗文化財に指定されている御車山です。現在7台あるそうで、市内の町ごとに管理運営されているそうです。由来は、安土桃山時代豊臣秀吉が自分の館の聚楽第に、時の天皇行幸をしてもらった際に(天皇が家臣の屋敷に出向くことは通常ありえない、秀吉の権勢を見せる出来事です)、使われた車を前田利家が下賜されて、息子の利長が高岡の町を作った際に町民に与えたそうで、それ以来修理しながら今までお祭りで使われてきたそうです。確かに安土桃山時代の華やかさが御車山にいろいろ装飾されていました。
機巧奇傅ヒヲウ戦記のカラクリ山車にも似ているけど、あちらは京都の祇園祭がモデルだろうなぁ。もちろんどちらの祭りも京都発祥なのだから、似ているのは当然か(^-^)


さて、高岡郵便局まで北に歩き、御車山をいくつか見ながら西から東に歩いたので、南に戻ります。ここは坂下町商店街というところで、商店街の看板にはあの有名な…
日本三大大仏の一つ、高岡大仏になります。

坂下商店街を南に下ると、ひょっこり顔を出してくるような感じがすっごくシュールですw
奈良の大仏のように建物の中でもないし、鎌倉大仏のように敷地で隔離されているわけでもなく、思わずこんちには!と声をかけたくなりますねw
OVA“老人Z”の最後に出てくる自分自身で街中を歩いてきた大仏をつい思い出してしまい、ちょっと笑えました、すみません(^^;

なかなか凛々しいお顔です。このお寺の尼さんとつい長話をしてしまったのですが、美男子だったので惚れています、と言われていましたね(^^) 原型師の作風が美男子だったからだそうです。昔は木造だったため、何度も火災で焼失してしまったため、高岡は銅器で有名なことにより、当時の銅器職人が総結集で作ったそうです。まさに職人技♪
まんが道”に直接出ていたかは覚えていないのですが、両氏は何度かこの大仏様のそばを通ったのだろうなとか思っていました。そうそう、ドラえもんおみくじがありました、近所の神社と共同で作ったそうです。

実は台座の中に入れます。

中には地獄絵図があったのですが、その絵図の真ん中には仏頭が安置されています。地獄と仏の世界を現しているのかなと思ったら、明治期に焼け残った先代の木製の仏頭だそうです^^


さて、高岡市藤子不二雄先生の出身地なのに何もないのはさすがにさびしいですねぇと、尼さんとお話をしていたら、近所の商店街の大和(デパート)の横に、ドラえもんの像がありますよと教えていただきました。事前にウェブで調べていたのだけど漏れていましたね(^_^;
#一枚目は逆光過ぎるな(^_^;;;

藤子不二雄氏のメッセージです。

公園の広場のちょっと高台にドラえもんたちの像がありました。楽しそうに踊っています;-)


個人的にスネおの髪型がどのように立体化されているか細部の写真を撮り忘れましたw

撮影が終わって広場を振り返ると、親子連れが遊んでいて良い雰囲気でした(^-^)

ところで、高岡市はコロッケの町で売り出していくというニュースを聞いていて、そのマスコットにキテレツ大百科コロ助が決まったともニュースを聞いていました。アニメ版ではコロッケが好物という設定と、故郷出身の漫画家の作品というのが決まった要因なんでしょうね。
でも、この時点での昨年末くらいのニュースだったためか、マスコットとかイラストでコロ助は見かけることはできませんでした、残念っ! ともかく、コロッケは購入しました:-)


さて、次に古城公園に向かいます。大仏さんのところまで戻りさらに東に歩きました。

前田利家公の息子の利長公が高岡城を作ったそうです。司馬遼太郎さんによると、父が別の城を普請中に人足に混じって自らもっこをかついでいたそうで、若い利長公にも手伝わないかー!と怒ったそうです:-)
なんとか普請したのですが、江戸幕府一国一城令のため、富山城を残すため、出来た高岡城も破却されたそうです。ただ、城がなくなり町を荒れることを恐れた利長公は町人などに移動禁止などのお触れを出して、現在の高岡の街が維持されたそうです。
戦国時代からの流れで高岡の街が出来て、それから漫画家の両氏が出会って、世界に羽ばたくドラえもんなどの魅力的な漫画ができたと考えると、すごく感慨深いものです(^-^b

んで、どうして高岡城跡に来たかと言いますと、私が城好きでもあるのは置いといて(^^;、藤子不二雄氏が中高生のときに学校が終わった後、漫画の構想を膨らますために、この公園をいつも訪れ語り合ったそうです:-) 両氏の漫画の原点にあたる場所とも言えるんじゃないでしょうか(^-^) 古城跡は神社もあるのですが、公園だけでも結構広いです。私が訪れたときには近所の幼稚園児が走り回っていました。
先ほど購入したコロッケもここでゆっくり食べました;-)


公園の東部になります。池があって朱塗の橋があったり、いろんなブロンズ像がありましたね。

この像は産後の猫という題でした。産むという創造を行った人や動物は、やつれていても、その気高さは尊いものですね。

そして、古城公園を南のここから抜けました。
最近知ったのですが、“true tears”というアニメに出てくる、今川焼きあいちゃんのモデルのお店はこの近所だそうです。ここから東に少し歩いたところみたいです(^^;
【参考】:http://d.hatena.ne.jp/inoue1024/20080204
#inoue1024さん、リンク張らせてせていただきますm(__)m

うーん、知っていたら行っていたのに!!!って、時系列的にも因果律的にも無理だってばぁwww

そして、藤子不二雄両氏が出会ったという小学校にも足を運んでみました。もちろん今風の建物に建て代わっているのですが、裏口辺りに尋常小学校の標識があったので、ちょっと感動しました(^-^)

その向かい側には、消防倉庫があり、小学生作なのでしょうか、地元の名士の高岡大仏さんとドラえもんが描かれていました。ほんのり嬉しくなる絵ですね:-)


そうそう、富山に来たからには海の幸を食べないともったいないです(*^-^*) 北陸の友人の紹介で、きときと寿司という回転寿司で頂きました。どのネタもすっごい美味い!!! このチェーンは魚市場そばなどしかお店を出さないそうで、ネタの物凄さにびびりました(^o^;; 回転寿司と言いながら、みんな板さんに握ってもらうオンリーだしw

ほたるいかの時期だったので、これも美味しかったです。ほろりとイカの美味さが口中に広がる快感が最高でしたね(^-^b


今回は午後から新潟に向かう予定もあり、足を延ばせなかった氷見などもまた行きたいと思います。氷見には安孫子氏の生まれ故郷ということもあり、モニュメントがいくつかあるそうです。三年前の春に能登半島旅行(和倉温泉などにLeafの“痕”の舞台巡りしたw)した帰りに、氷見に立ち寄った際に安孫子氏画風のモニュメント見かけたんですが、なんであるのかな?とわからなかったなぁ(^^; 氷見出身とはその当時知らなかった(^_^;;
そして合わせて、inoue1024さんにも富山は五月がお勧めというコメント頂いたので、true tearsの舞台も探訪したく思っているので、その時期にまた訪れたいですね。
あと、個人的にはうまくいけば富山湾の蜃気楼も拝めるかもと期待していますw



■おまけ:レポの中の作品などについて
藤子不二雄氏の作品は大丈夫だと思うのでスルーですが、その他の作品について^^;

機巧奇傳ヒヲウ戦記 Skill(1) [DVD]

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激動の幕末を舞台に、カラクリを使う一族が活躍する話。祇園祭の山鋒みたいな山車から変形するロボットが出てきます。幕末の出来事をなぞっている意欲作です、再放送見たいなぁ。
老人Z HDマスター版 [DVD]

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私が大好きなアニメ10本の一つ。「厚生省を舐めるなよっ!!!」は名言ですし、アンミラ衣装は最高だと思います、一度見てみることをお勧めします、ハイ。老人介護メカが人格を持ちある意味暴走し、鎌倉の由比ガ浜にて、自衛隊のロボと激闘します;-) 最後に出てくる鎌倉の大仏さんはまさに拝みたくなるほど、ありがたいです;-) この作品のために鎌倉行きました。レポはまだあげていません(^^;
true tears vol.1 [DVD]

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三人の女の子が一人の男の子目指して、思春期に経験した出来事がいろいろある作品w 2008年1月始まり作品では一押しです(^-^)
公式ブログや既に訪れている方によると、富山県西部の架空の町を舞台にしているようです。ただ、その町は富山西部のいろんなところから借景して、一つの町を形作っているようです。
その借景している範囲ですが、Kanon(大阪、東京、札幌…)やAir(和歌山、東京、函館…)のように広域には借景していなく、天地無用(岡山中西部各地)のように、県内で閉じているタイプのようです。この作品は地域に根ざした作品に思えるので、朝霧の巫女おねてぃガンパレのように同じ町内のように設定できるとも思うのですが、メイン町は内陸部なのだけど海辺のシーンが欲しいためにそうなったのでしょうねぇ(^^)