- 作者: 古川日出男
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
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何か結末があるに違いないと先読みしてしまう固定観念での読み方をしていたので、認識のスピード感や世界の広がりがうまく掴めていなかったかもしれない、うーん。
作品から意味を読み取るよりも、文章のスタイルを体感する作品だろうとは理解できたけど、作品については正直よく理解できなかった。もしくは雑誌に連載ものだったので、途中で方針変更しようとして尻切れトンボになった感もあり。
- 作者: 京極夏彦,村上健司,多田克己
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/07/29
- メディア: 文庫
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本当に妖怪を研究するならば、妖怪の記述は一次資料を読まないといけないし、幅広く博学を持って本を読まないといけないというくだりは納得。
その理由は、江戸期に洒落で作られた“架空”の妖怪や、資料の写し間違えで生まれた妖怪とか、近世にいろいろな要素を勝手に付け加えられた妖怪とかがかなりいるから(笑) 一番目の例は泥田坊、二番目のはアマビエ、三番目のは油すましとか。“アマビエ”という人魚のような予言する妖怪っててっきり“クダン”の海妖怪ヴァージョンかと思っていたし、最新の鬼太郎シリーズでも準レギュラーになっているんだけど、実は“アマビコ”(天彦)というけむくじゃらのような男の妖怪だったそうなw
まぁ、一次資料なんて本気で現地で調査しないと見れないし、ミーハーの妖怪好きレベルでいいかな、私は(^^) この前帰省した際に地元郷土史の本を数冊買って、面白い妖怪譚があったのでまた今度書くかw