女王蟻

女王蟻 1 (バーズコミックス)女王蟻 2 (バーズコミックス)女王蟻 3 (バーズコミックス)
この前、本屋で書架の漫画タイトルを眺めながら物色していて、これは!?って思ったのが『女王蟻』 3巻。生体機械ANTが発達した月世界の話。月に介入しようとする地球の思惑やテロリストの蠢動、それらに対抗するANT管理者たる女王蟻の活躍。いいなぁ〜


普通は1,2巻がないともちろん購入なんてしないのだけど、表紙絵の力強いメッセージ性みたいなのに気をあてられて即購入w < たまにやりますw
それに、火星移民船の名前が、“レイ・ブラッドベリ”ですもの、SF小説を少しでも齧っている人だと、ほぉとにんまりしてしまいますね:-)
そのまま読了後、かなり満足したのでこれは1、2巻も読まねばと思ったのですが、近場の本屋では見当たらないのでAmazonに発注。二日後に到着して、うっはーとまた盛り上がって読了しました。1、2巻もいろいろ設定が面白いのだけど、3巻の人間ドラマの濃縮具合がやっぱいいなぁ。説明不足なんて言う、わからない奴なんて置いていく!みたいなある意味潔さがとても良いですね。3巻の帯の文句通りに、“本能vs理性”がまさに3巻の二人のぶつかりあいを表しているな:-)


んで、月の植民がほぼ終わって、火星へ!ってのは、ちょっと前に読んだ作品だと大石まさるさんの『水惑星年代記』でも同じモチーフだったなぁって思い出していた。こちらも大好き(*^-^*)
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それから、女王蟻作者の大井昌和さんのブログで知ったんだけど、星雲賞候補リストにノミネートされているんだなぁ。この圧倒的な質量を持って大量に存在する生物機械が当たり前の世界観と、この月世界でのANT誕生の歴史、月と地球の確執、日本が消滅し日本人は劣等民族などと扱われているのは、あえて言うなら詰め込みすぎというくらいの濃さで十分候補作だよなぁって思えるなぁ(^-^)
小説分野のは読んでいない作品ばかりだけど、コミック部門ならまだわかるな(^^)
http://2009.t-con.jp/whatNew/archives/2009/04/post-7.html


そうそう、大井昌和さんの別作品って、思いっきりジャンルが違って良い意味で驚いた。あぁ男子高校生が女子小学生になってしまうという『一年生になっちゃったら』もそうだったんだw
それから、『流星たちに伝えてよ』も読んでみた、一つの流星の関する人間ドラマ短編集。描いている作品の幅広さはとても興味深いですね(^^)
あと、女王蟻には、大井作品に出てきたキャラやお店なども、ゲスト出演しているそうでして、ファンには楽しい仕掛けですね(^^) 私は最初が女王蟻だったのでほとんど出展元がわかりませんでしたが(^^;;これからもちょくちょく読んで行きたいものですね〜
一年生になっちゃったら (1) (まんがタイムKRコミックス)流星たちに伝えてよ (バーズコミックス)