屋島古戦場址 - 人は島嶼にあらず

さて、次は趣きが変わりますが、同じく石にまつわる史跡の旅です。

源平合戦で、義経に蹴散らされた一の谷の平家は、こちらの屋島で再結集したそうです。平家の水軍力は源氏より秀でていたので、瀬戸内を支配し物資を奪ったりして力を蓄えていたわけです…そして、四国に上陸した義経が…（略）、第一戦の戦いも終わり、夕方に休戦風味になったのですが、平家の女官が戯れに日の丸の扇を射てみよと源氏を挑発したのは有名な話。
辞退する者が多い中、指名されたのは那須与一…

そして、那須与一が神仏に祈った際に、触ったという石がこの「いのり石」。はずしたら死を覚悟していたようですね。イサムノグチ庭園美術館のすぐ近くになります、道路脇なので車にはご注意を。

続きます。

その近くに、馬ごと海に入り、足場を確保するために岩の上から射た場所がこの岩だそうです。
見事射て、源氏の士気が高まったわけですね。
先日、ヱヴァ序のヤシマ作戦を見たわけですが、この故事なわけで、歴史的にも、アニメ出展的にもやっとこれました(^^; なお、ヱヴァのヤシマは日本の八洲をかけているのもあるそうです。

その屋島は、今では陸続きの半島になっていますが、昔は干潟で繋がっている島だったそうですね。江戸期に干拓されて田畑になり陸続きになったそうです。
一枚目の写真は故郷の山の形に似ているなぁ。二枚目の正面から見るとはえらく薄いですねぇ

有料ドライブラインを登り、途中の展望台から見た源平合戦の古戦場です。写真の真ん中辺りが先ほどの那須与一の逸話の場所になるそうです。

現在はかなり埋め立てられていて当時の面影はないのですが、源平合戦の史跡が点在して、当時を偲ばせてくれます。

海側（北）を見ると、瀬戸内の風景が広がっていました。夏空が綺麗ですね。平家の伏兵の船団が隠れていたので、「船かくし」とか呼ばれているとか。

こちらは反対側の西側。高松港が見えます。遠くに、瀬戸大橋がかすかに見えます。鷲羽山はさすがに見えないなと思ったので、そういえばと思い出したのはアニメ『天地無用』ｗ作中では橋がぶっ壊れたんだったよなぁとかも思い出してみたりｗ

頂上では、狸がわんさか描かれた観光案内版がありました。四国の狸は有名ですよね(^^)

こちらは琴電バス。いるかで模した源平逸話ですね。どこかで見たようなキャラだよなぁ…？と現地でふと思ったのですが思い出せず、帰宅して写真整理していて気づきました。『魔法の料理かおすキッチン』のドルフィネス司令官じゃないんですか！？ｗ

屋島の頂上付近の屋島寺。
水曜どうでしょうの番組内にて、四国八十八寺巡りで出てきましたね(^^; 初めてそのうち一寺に寄れましたｗ健康な老後を過ごせているなら、私も巡りたいですね、人生の集大成に^^

屋島の太三郎狸、屋島の禿とも呼ばれるようです。日本三大狸の一角で、他は佐渡の団三郎、淡路の芝右衛門狸。
四国はキツネがいない狸の天下ということで有名ですが、それをまとめているのがこの太三郎狸だとか。平清盛の嫡男平重盛に命を救われた狸が平家の守護を誓ったそうで、その子孫がこの太三郎狸という伝説があるそうです。
『平成狸合戦ぽんぽこ』にも出てきましたね:-)