殺生石@岡山県真庭市

九尾の狐というと、様々な妖怪が出てくる漫画やアニメなどの作品の中で、ラスボス級の存在の大妖怪です。
封神演義”の傾国の美女妲己の正体もそうでしたし、“うしおととら”では白面のものとして最大最強の敵として描かれていましたね。東方Projectでも九尾の狐さんはゲーム作中では式神とはいえラスボス級ですよね:-)
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その九尾の狐には様々な伝説がある中で、最終的に日本で討ち取られ、その身は石化して那須塩原殺生石として存在いたそうです。ですが、石になった後も、毒気を吐き続け、地元の民を苦しめていたことで、高僧玄翁和尚が打ち砕いたことで日本全国に四散したそうです。その飛び去った場所も伝説が存在していて、高田という地名の場所に落ちたということです。


あと、私はプレイしたことないのですが、ずばり四散した殺生石のかけらを集めるために、持ち主に麻雀勝負を仕掛ける女の子が主人公の作品として、“ちゅ〜かな雀士てんほー牌娘”というゲームもあるそうですよ。
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さて、その殺生石のかけらの一つが、美作国高田、今の岡山県真庭市勝山の化生寺にあるそうなので岡山に行く用事があり足を伸ばしてきました。
今年は大雪の年のため、中国地方の山中の真庭市の山々にも雪が積もっていました。

化生寺は、殺生石を砕いた玄翁和尚が建立とした伝わっており、殺生石との伝説と深く結びついています。
ただ、現代の化生寺自体は今風に建て替えられていて趣きは何もなく、御朱印も忙しいのでと断られたこともあり興ざめでお話も何もできなかったのですが、殺生石自体は大変面白かったです。
こちらが殺生石が封印されているという祠です。


石柱に囲まれている石は殺生石でなく、標本石だそうです。その標本石の地下に殺生石が封じられているそうです。露出していないため、実際に肉眼では見れないのですが、雰囲気は十分に楽しめました。


そして、祠の周りには二重の結界の意味なのか、石柱で硬く周りを護っているようでした。


一方、化生寺境内に殺生石があると聞いていたので、寺の境内に石があるだけかと思っていましたし、ネットで事前に調べていたので先入観もあったのですが現地では別の意味で驚きました。玉雲大権現という立派な神社がお寺に併設されていました。“玉雲”という名を見て、もしや…?


玉雲大権現のお堂もとても立派で屋根下にはいろいろな板絵が納められていました。



お堂の中はこのような厳かな雰囲気で、奥のご神体はお狐さんでした。“玉雲”というと語感から、“玉藻”を想起しますね、九尾の狐が日本の宮中で名乗っていた名前が“玉藻前”でしたから。
これはやはり日本人特有のたたり神であっても、祭り上げれば、良い事があるということなのでしょうか。伏見稲荷などのお稲荷さんの流れでなく独立した雰囲気なのでまさにそうなのでしょうね。


玉雲大権現のそばには、藻集女大明神の祠もありました。どのような関係があるのか、碑文もなく由来はわかりませんでした。ネットで調べてみると、もじめ様と地元で参拝されており、紛失物を見つけてくださるそうですね。




そういえば、那須殺生石も見に行ったことがあり、その近くにはお狐さんを祭った神社があったのを覚えています。そちらの狐さんの尻尾は九尾でしたね!


いい感じの夕焼けです。


そうそう、勝山には初めて訪れて、城下町の佇まいが面白い盆地の地域だなぁと個人的に好きな場所に思えました。こちらは檜舞台という木を活かした商店街です。



そして、城下町の雰囲気を残す通りも面白かったですね。この通りに郷土博物館もあり、そこで何か調べられないかとは思ったのですが夕刻を過ぎてタイムオーバー(^^;


そうそう、昨年のNHKスペシャルだったかで、新しいエネルギーについて特集があったのを覚えていて、真庭市はその最先端を行く地域でもありました。豊富にある木材を燃やしやすいペレットにすることで、石油に頼らない新たな日本の地域発の燃料として地元で活用されているとのことです。この写真の奥に白く水蒸気の煙があがっているのは関連した施設だったと思います。


さて、JR中国勝山駅の観光案内所のお姉さんに色々と教えて頂いたのですが、夕刻も過ぎるとどこもしまっていて、また次回ゆっくり観光したいですね。


というわけで、日も傾いてきて、お腹もすいたことですが手ごろな食べるところが見つからなかったので、隣の津山市に移動しました。
こちらは津山市のみちの駅に置かれている、Zガンダム。何度かここに来て見た事もあるのですが、やはり時間が遅いため、整備中でしたw



そして、もう一つの目的だった、津山ホルモンうどん
津山ホルモンうどん研究会のサイトを見て訪れました。研究会協力店には焼肉店から喫茶店まで幅広いお店が名を連ねていますが、お好み焼き系が個人的には一番美味しそうに思ったのでこちらのお店に〜


いやぁ、美味しかったですね、牛ホルモンの上質の脂が焼きうどんにこんなにも合うなんて驚きでした。うどんは二玉でしたがすんなりとお腹に収まってしまいました! B-1グランプリの上位常連の味はさすがですね(^-^b


今回は駆け足で訪れたので、改めてゆっくり中国地方も訪れてみたいと思います。今回は本当に寒かったです〜(^-^; でも、本当に楽しめました♪