:本当の脅威とは?

この人のコラムは毎回見ていて、中国出身という奇貨を活かしながらの視点で、毎回感心させられるのだけど、今回も秀逸だよなぁ。“日本人”ならば使うと言う発想もしない技術だけど、他国から見ると脅威なのは確かだよな。中国や韓国がよくいう軍事傾向が最近の日本指導部に見えると意図的に喧伝するのは除いて、信頼されているんだよなと確かに思う。
信頼を勝ち得るのは、誠実な態度と地道な努力だよな。

知っている人も多いかもしれませんが、ロケットとミサイルは技術的にまったく同じものです。衛星を打ち上げるか、弾頭を打ち込むかの目的の相違で言い分けているだけです。日本にはテポドンよりはるかに高性能のH2Aロケットがあります。日本には北朝鮮よりはるかに高度な核技術があり、大量の核物質がたまっています。それを核兵器に転用としたら開発期間はそれほどかからないでしょう。

 それでも日本は周辺国から脅威だと言われないのは日本に武器がないからではありません。戦後の日本の平和政策と平和の実績があるからです。北朝鮮に脅威を感じるのは北朝鮮の軍事力ではないはずです。あの国の姿勢と考え方です。ミサイル実験があるかないかによって北朝鮮の脅威が変わるものではないと思います。

 わずかな武力を顕示し日米から妥協を引き出したい北朝鮮に対して、日本も核兵器徴兵制があればこんなになめられないという感情論もできるとは思います。しかし、これこそ北朝鮮が引き起こす本当の脅威です。
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMITzv000010072006より

日本の世論が右寄りになるのが確かに一番怖い。世論というのは、理性や論理じゃない勢いだからな…。世論が全て正しいと過信してはいけないとやっぱり教育でしっかり教えないといけないよな。明治期以降の戦争でもその傾向が一因だったわけだし、痛みを感じ始めて気づくのは手遅れ。
やっぱり、ニュース報道や常識などを全てを疑う自分自身の頭を鍛えないとまずそうだよね(^^;