:今日の一冊:不思議な少年 5巻

不思議な少年(5) (モーニング KC)

不思議な少年(5) (モーニング KC)

お気に入り作品。だけど、今回は特に琴線に触れる作品はなかったかなぁ。今までに一番感動したのはソクラテスの話かな。
まず、16話の「ルキ・イスカリオテ」は話が抽象的で終わってしまっていて箱庭的に小さくまとまっているなぁ。独裁者が誰か最初に読めてしまったからかもしれないけど、もう少し膨らませば深い話になっていたかも。IFモノの最悪の選択肢を選び続けた結果(ある意味最善の結果?)を少年の目に差し出すというのは面白いんだけど。
一方、15話の「40歳のOL 村山香」は、新耳袋の怪奇譚を読んでいるような作品にだったな:-)『自分の金魚鉢という現実の中で精一杯暮らしている』と悟る部分は、私も時々街の家から洩れる灯りを見て思うことなので、ちょっと共感したな。