- 作者: 山田芳裕
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/08/23
- メディア: コミック
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光秀に謀反を起こさせた秀吉は、『人間とは動機に私利私欲がないと伴わねば納得せぬもの。故におまえを疑いこそすれ誰も味方をせぬ』と見切る。織田長益や荒木村重の自分の心に素直な生き方も素晴らしいし、一方、光秀や家康の真の正義を信じる生き方も素晴らしいな。光秀もただ消えるだけでなく、荒縄の味噌汁の話で華を添えるのがまたうまいなぁ。もちろん、モノの素晴らしさを第一にする主人公の古田織部の生き様も執着心を生々しく描いていてまたこれも凄い。
戦国時代というのはまさに価値観のぶつかり合いの時代でもあるよなぁ。それを見事に魅せてくれる一作。戦国時代がちょっとでも好きならば本当にお勧めしたい作品です:-)