:故郷の風景

お盆を実家福岡に帰ったので、暇を見つけて変わり行く風景を写真に収めてみた。大昔の風景は地元歴史館とか『青春の門』の映画とかで見れるはずかな。


これは香春岳。炭坑節にも歌われる山で、本当は峻険な尖がった山だったのだけど、セメント材料として石灰岩を削っているのでだいぶん平たくなっている。私が子供のことの時点で、大人に言わせるとだいぶ削られたそうだったのだけど、私の子供のときの記憶と照らし合わせても、高さが2/3くらいになっているなぁ…。さらに実は山の中央部はすり鉢状に露天掘りされているので、右側の中腹の工場建物までは削られているはずだな。人の営みのためとはいえ寂しい。


こちらはそのセメント工場。
だいぶ前に大阪出身の大学友人がこの風景を見て驚いたんだった。盆地の田んぼしかないような田舎にどーんと工場がある風景が異様だとか、言われてみればそうなのだけど、私は物心ついたときからこれみているからなぁ(笑) セメント工場もいろいろ統廃合があったようで、元々あった大きな煙突も今は一本しかないよなぁ。前はもう3,4本あったのに。亀有の両さんのお化け煙突みたいに、見る方角で煙突の数が違って見えて面白かったな。


そして、ボタ山
石炭として出荷できない屑石の“ボタ”が積み重なってできた山。私が生まれた時点で筑豊には炭鉱はなくなっていた。子供の頃は黒い山肌がまだ見えていた気がしていたのだけど、もうすっかり草木深し。山の男たちの夢の跡。子供心にいつか登りたいと思ったのだけど、もう無理だなぁ。


それにしても、九州の夏雲は一日のサイクルが活き活きとしていて面白い。川や田から水蒸気が立ち昇り、昼過ぎには入道雲ができ、夕方には山際で激しい夕立があるし:-) 水のサイクルが目に見えるようです。