■舞台を訪れる際の注意
舞台になった場所に行き、登場人物の言動に思いを馳せるのが醍醐味だと思います(^-^) でも、その場所は普通の生活地域になりますので、公序良俗に反しないように行動はくれぐれも慎んで、常識を持って楽しんでください。 特に、その場所で騒がない、壊さない、汚さないは守りましょう(^o^) よろしくお願いいたしますm(__)m
当ブログでの舞台探訪のポリシーはこちらになります。
※2008年9月11日追記、追加写真、文章あり
谷川流さんの原作の『蜻蛉迷宮』の第二話の舞台の紹介です。
第一話はこちらになります。作品の詳細についてもこちらを御覧下さい。
■[史跡]:蜻蛉迷宮(カゲロウ†メイキュウ)第一話@西宮
今回の舞台紹介も、西宮を中心に舞台巡りに活動されている、きーぼーさん(id:keyboar)より、写真と文章の転載許可を頂きました。今回も鉄道の詳細については知識の深さに脱帽ですね、凄いです。私にはわかりません(^-^;
電撃文庫MAGAZINE (マガジン) 2008年 09月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/08/09
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こちらより転載になります。
●3ページ1コマ目、20ページ1コマ目
情報は、ぎをらむさんの後天性無気力症候群:【「蜻蛉迷宮」第2話ロケ地】より。
ベンチの後ろの練塀は一般のお宅のものです。画像では更に分かりにくいですが、微かにバス停名が読み取れるのが舞台探索者に親切。
春には桜が満開になる「学園花通り」。右が住宅前バス停、左奥に小さく見えるのが谷川流さんの母校・関西学院大学の時計台、そしてその背後が甲山です。ちなみに私の母校の中学もこのすぐ近く。
関西学院大学正門。この時計台(旧図書館)は1929年の建築で、後方の甲山とのバランスを考えて設計されたといいます。
■参考:ヴォーリズを訪ねて : 関西学院大学 時計台
http://gipsymania.exblog.jp/4727247/
●9ページ5コマ目
神戸市東灘区住吉東町4丁目、ロイヤルホスト東神戸店前から国道2号線の東方向を見たところ(住吉は全て9/7撮影)。
※マップ左上の“+”ボタンで拡大されます。
JR東海道本線住吉駅から南東へ3分ほど歩いた場所です。モスバーガーJR西宮店も国道2号線沿いにありますが、こことは8kmほど離れています。ワープ!?左はコープこうべの専用駐車場、真ん中の柱は歩道橋の柱。写真で走っているのは神戸市交通局のノンステップバスです。
●11ページ3コマ目
JR西宮駅から西へ5つ目、神戸市東灘区の駅です。どこかで見たような気がすると思ったら、第2話を読む4ヶ月前に訪れていました(笑)その時撮った写真を見て気付いたのです。西宮市内に止まらず神戸市内まで登場するとは予想外でした。
●12ページ1コマ目
右奥に見える「8」はセブンイレブンの「7」のもじり、「9」は「9の付く日」で始まるパチンコ屋の看板です(クリックして画像を拡大して見て下さい)。
●住吉ステーション・ギャラリー
今回登場したJR住吉駅南口からすぐの駐輪場には、特に説明も無く国鉄時代に使われた腕木式信号機が置かれています。駐輪場と腕木式信号機、何だかミスマッチ(笑)
駅のホームとの間の壁には、このように「住吉ステーション・ギャラリー」として住吉駅周辺の歴史についての7枚の説明板が展示されています。
■参考:汽車旅つれづれ日記:住吉ステーションギャラリー
http://blogs.yahoo.co.jp/bouseneki/17913303.html
昭和初期の住吉駅の駅名標のレプリカ(これのみ4/26撮影)。右書き、旧かな遣いで隣の六甲道駅は「ちみふかくろ」となっています。このような鳥居型駅名標は今では地方でしか見られない存在となりました。さすがに戦前のものはどこにもありませんが、関西では共に兵庫県の福知山線北伊丹駅留置線、山陰本線豊岡駅のものが有名です。
●13ページ4コマ目
阪急電車の特徴の鎧戸が描写されています。写真は3000系ですが、作中では戸閉め灯の位置が6000系以降の車両のものになっています。でも6000系以降なら屋根下にクリーム色の帯があるはず。
この架線を吊っている鉄板(正式名称不明)は西宮北口駅神戸線ホーム特有のものです。写真は三宮行き1号線ホームで、但しこのコマの描写だけではどのホームかまでは特定出来ません。
●20ページ3コマ目
西宮北口駅三宮行き2号線ホーム梅田寄り(9/4撮影)
決め手は奥のホーム左に見える職員用階段でした。神林生徒会長の事件現場はもっと三宮側です。
作中では手前の電車はライト、スカートの形、ライトの下にステップがある事から阪急9000系のようですが、神戸線には1編成しか在籍せず中々来ないため写真は8000系で妥協しました。
阪急9000系、西宮北口駅3号線で(9/1撮影)
先の写真の右端で入り切らなかった部分(9/4撮影)
作中と同じ範囲を1枚に収めて撮るには広角レンズが必要のようです。奥の柱と窓の位置関係がこのように見える場所を探せばバッチリ。
●28ページ1・5コマ目
JR西日本321系車内(モハ320−57、9/4撮影)
E.ki-n氏より情報と助言を頂きました。座席の袖仕切り、手摺りの形が特徴。車内から見た車体裾絞りもしっかり描写されています。第1話では外観がJR321系、車内が阪急電車という珍車が登場していましたが、今度は車内がJR321系です(この場面では外観は未登場)。駅や電車を一つに統一して描写した方が探す方にとって楽でしょうが、複雑な方が燃えますね(笑)
ドア窓右下の丸いのは戸袋巻き込み防止のための注意喚起シールで、2007年9月から貼り始められたようです。余談ですが、私きーぼーは小さい頃、電車の戸袋に腕を巻き込まれかけて痛い思いをした事があります^^;
誰も居ない状態で車内を撮影するために折り返しとなる西明石まで行って来ました^^;この構図での一番の特徴は蛍光灯カバーです。
●第1話関連&コミケットトレイン
8月18日大阪駅へコミケットトレインの出迎えに行く途中、午前5時43分に西宮北口駅2号線に6000系ワンマン仕様車が到着する所に偶然出会いました。西宮車庫から甲陽線へ回送される途中だったようです。これで蜻蛉迷宮第1話の、通常有り得ない「2番線に6000系ワンマン仕様車」という風景が実在する事が判明しました。ただ作中のように通過はせず、1〜2分停車します。
■参考:後天性無気力症候群
珍説 - 「蜻蛉迷宮」冒頭の電車は回送か
http://d.hatena.ne.jp/giolum/20080622
8月18日午前6時27分、終着大阪駅に到着したEF66 49+あすかのコミケットトレイン26号。コミケットトレインは有志により1986年から22年間に渡って運行されたコミケ参加者のための貸切夜行お座敷列車で、JR側の事情により今年の26号で最終運行となりました。面白そうな列車なので一度は乗ってみたかったです。
■参考:コミケットトレイン電脳本線(公式サイト)
http://ids.myvnc.com/~comtrain/
■参考:さよならコミケットトレイン
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4327153
取材日:2008年 8、9月
執筆:きーぼー(keyboar)/きーぼー堂:http://d.hatena.ne.jp/keyboar/
■(C) 谷川流/アスキー・メディアワークス
■写真提供&転載文:きーぼーさん(id:keyboar)
■上記以外文章:Minkyこと、このブログの中の人