1Q84

1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 2

7年ぶりの村上春樹さんの長編新作と言うことで、楽しみにしていました。今回は特に、事前情報がなしという演出なので(笑)、それに乗ってじっくりと読み終えましたよ(^-^)
売れ行きも凄いそうで、二週間もたたずに100万部とは!


以下、軽くネタバレの内容です。

クールでタフな青豆さんの頑張りが好きでした。
両思いの二人が羨ましく思いつつ、その思いにより1Q84の世界に引き込まれたのかと教団のリーダーの話に恐怖しました。でも、最後には二人各々の意思で動き、結実した最終章は好きですね。ピストルが出たら必ず発射されないといけないとは、限らないと思いますしね:-)


そして、今回は、今までの作品以上に本の売れ行きが凄かっただけに、作品を読み進める中で作品内容に対して、ファンではなく初見の方にとってどうなのかな?って頭の中にひっかかりましたね(^^; もちろん、それも予期して書かれている気はするのですが、今回はいつにも増して、社会に対してコミットメントした事物が多かったので余計に。でも、エルサレムでの演説の内容を思い出すと、逃げずに社会に呼びかけ問いかけていくのが村上春樹さんの姿勢なのですよね。


私はこの2巻で完結と読み取ったのですが、3巻を予期している方も少なからずいるようですね。ねじまき鳥クロニクルの際も間をおいて、第三部が出たというのもあるわけで、ゼロではないのかな?


そうそう、ねじまき鳥で個人的に好きだった、牛河さんも再登場!風貌はともかく個人的には牛河のねんちゃく気味の話し方はかなり好きなんです (笑) 同一人物かどうかはわからないけれど、今回も損な役回りでしたねぇ(笑) 春樹作品でのスターシステムでは、そういう役回りなのでしょうね。
ねじまき鳥での牛河さんは、主人公が偶然見つけた際の会話が好きですね。奥さんと子供は戻ってきたんだろうか? 彼にも幸あれ〜


また、もう一度じっくり読み直そうと思います。読む人によっても読み取れる内容が違いますし、人生経験を積むとまた得られる内容が変わりますね。楽しみです:-)