めぞん一刻時計坂駅面影巡りスタンプラリー/東久留米北口駅舎さよならイベント@東久留米市

めぞん一刻 (1) (Big spirits comics)めぞん一刻 (2) (Big spirits comics)めぞん一刻 (3) (Big spirits comics)


この夏に、東久留米駅の北口駅舎が解体され新装されるということで、駅前商店会の有志によって、めぞん一刻の舞台スタンプラリーを中心にしたイベントが開催されました。
この当日は、晴れ間の見える曇天でして、そんなに暑くもなく雨も降らず、スタンプラリーやお祭りの開催としては絶好のコンディションだったようです。
私自身は今年二月に東久留米駅周辺を回りましたのでだいたい舞台の場所はわかっていたのですが、今回は夏コミ向け同人誌作成のため大阪を離れることが出来ず参加できなかったので、友人のid:tondoraさんにお願いして撮影をお願いしました。
当日の模様は彼からみっちりとヒアリングを行いましたので、普段と遜色ないレポを書けます、どうも感謝です!


まず、西武鉄道東久留米駅に降り立ち、池袋ホームの北口から出て、振り返るとそこには…!!!


時計坂駅が存在していました!
そして、作中と同じアングルだとこちらになります。これは嬉しい演出ですよねぇ!
このアングルが原作第6話『サクラサクカ!?』の、五代の祖母を迎えに来た響子のシーンになります。このように北口駅舎は、時計坂駅のモデルとなっています。この原作の当時は駅員もいたようですね。



通常の駅の光景はこちらになります。


このように一時的に“東久留米駅北口”が“時計坂駅”に変わったことを示していました。
東久留米駅前商店会主催のこのイベントに西武鉄道が協力して、この日の12時から17時の間だけ駅名を変更して下さったようです。なかなか粋ですねぇ〜西武鉄道自体も夏休みなどの子供向けにプリキュアの特別列車やスタンプラリーなどを開催していますから、ご理解があり快く了承して頂けたのでしょうね。



こちらには、とりはずされた“東久留米駅”の看板が置いてありました。なんともあっさり置かれていますね(^^;


それから、北口駅舎の両隣の建物は既に解体されていました。左隣のそば店のテナント店舗も工事用の幕で見えなくなっていましたが壊されていたようです。
解体される前はこのような建物がありました。ここには昔立ち食いそば屋があったそうでして、解体される前には原作通りでした。同じく原作第6話『サクラサクカ!?』にて、五代の祖母がそばをすすっていますね。

●スタンプラリー受付場所

こちらが駅前の受付場所になります。
スタンプラリーの開始時刻は14時からだったのですが、13時過ぎには300人越えの状態だったそうです。漫画連載やアニメ放映の時期がかなり昔とはいえ、都内なのでアクセスもよく大勢の方々がこのイベントを楽しみに来られたようですねぇ。
そして、先着500名のスタンプラリーパンフを入手しさらにゴールした方には、特製の“PIYOPIYOうちわ”がもらえるということで、皆さん早めに来られたようですね。最終的には1000人近くの来場者になったそうで、軽く500人を越えてしまい、スタンプラリー用のマップも急遽コピーされ配布されたようですよ。そのため、長い列になってしまい、列を区切るための、“コミケでよく見る”「最後尾ではありません立て札」も使われていましたし、“500人を超えました”という立て札を持ったスタッフも立っていますね。まさに主催者側にしては嬉しい悲鳴でしょうね〜♪


どれだけ凄かったかというと…、実際に写真を見ると一目瞭然ですね(^^;
写真の奥が時計坂駅で、手前側が作中に出てきた踏切の方角になります。とんでもなく凄い人出ですねー!
ちなみに参加者の年齢構成はおおよそ30〜40代の方が7割で、2割が20代だったようです。普段のアニメや声優イベントでは20代が圧倒的に多いのですが、今回のイベントでは作品ファンを考えるとこの辺りの年齢構成になっても不思議ではないですね。
そして、男女比は7:3ぐらいだったようです。地元の方々も参加されていたので、高齢の方々や家族連れもおられたようです、これは嬉しいことですね:-)

●スタンプラリー小冊子

この小冊子がスタンプラリー参加者用になります。浴衣を着た響子さんが表紙で、中にはスタンプラリーの各チェックポイントのマップがありました。それに、高橋留美子先生や、めぞん一刻の詳細な紹介から、最新作の“境界のRINNE”まで触れられていました。あと、実行委員長の商店会会長や、東久留米市市長のあいさつも掲載されていました。


●時計坂駅面影巡りスタンプラリー

以降、スタンプラリーのチェックポイントと、イベントの続きになります〜
まず、各チェックポイントのそばには、仮設テントが建ててあり、そこでチェックの“ひよこ”印の判子を押してもらうようになっていました。そちらにおられたスタッフの方は、地元の方々の有志がやってくださっていたようです。とても楽しそうに対応してくださっていたそうですよ(^^)

○1.駅前公衆電話

第15話『複雑夜……』に出てきた、時計坂駅の前の公衆電話になります。東久留米駅北口のすぐ前になります。

○2.時計坂商店街

商店街の一シーンが出てくるコマがあります。東久留米駅から線路に沿って北に向かった通りになります。第20話『影を背負いて』の冒頭シーンになります。豊田時計宝飾店さんのお店の名前を作中では“貴田”にしていました。
急に降り出した雨のため、傘を持っていなかった響子さんは雨宿りしていました。

○3.踏み切り

東久留米駅から線路沿いに歩くと最初にある踏み切りがこのシーンになります。
第35話『ふりむいた惣一郎』では、響子の代わりに、犬の“惣一郎”を散歩させていた賢太郎でしたが、食い意地の張った惣一郎に逃げられてしまいます。


「くぐるな あぶない」の看板は今では道路を挟んで反対側に設置されているようですね、文言が同じなのはちょっと嬉しいですね。それから、こちらの道路は交通量が結構多いのでご注意下さい。

○4、5.線路沿いの道、橋

このまま、線路を渡らずに線路沿いに北にずっと行くと、第8話『惣一郎の影』に出てきた“線路沿いの橋”や“線路沿いの道”などのモデルの場所に行くことができます。


○6.三鷹コーチがいるテニスコートのモデル

こちらは、第10話「金網は越えられない!!」では、初登場である、五代の恋のライバル三鷹がコーチを勤めているテニスコートのモデルですね。


○7.五代が小石を蹴っ飛ばしていた河原

同じく第10話での、バイトを首になってむかついて五代が小石を蹴っていた川辺のシーンになります。

○8.銭湯“ねざめ湯”

踏切の地点から北東に道沿いに歩きますと、第12話『行きがけの駄犬』で出てきた銭湯“ねざめ湯”のモデルの銭湯“源の湯”があります。バイトでの汗を流そうと銭湯に来た五代は賢太郎とたまたま一緒になるシーンです。現在では建物も建て直されて、残念ながら全く似ていません。
ですが、この付近に高橋留美子先生が住んでいたマンションがあったので、お風呂がない一刻館の設定を考えたときに、この銭湯を参考にしたのではないでしょうか。今回のスタンプラリーではさらに工事中でしたので、二月に訪れた際の写真を使っています。

○9.スナック茶々丸

朱美が勤めていた“スナック茶々丸”のモデルになったパブ“緒慕路”が入っているビルになります。先ほどの銭湯から駅側に戻った通りにあります。一刻館の面々がよく行くお店でしたね。作中に出てくるどんちゃん騒ぎは、五代の部屋かこの店だった覚えがw

○10.美容院のあったビル

そして、第34話「SOPPO」に出てきた美容院から出てきたシーンです。こちらでは、漫画作中のコマを貼り出して、詳細な考証の壁新聞が貼られていました。手作りで温かみがある具体的な紹介ですね。

○11.散歩していた坂道

こちらの坂道は、第7話「春のワサビ」に出てくる、響子さんが惣一郎さんを散歩させていたシーンになります。

○スタンプラリーゴール地点

そして、スタンプラリーを全部回って、ゴールに皆さんたどりつきます。商店街内にある神社の境内にテントがあり、こちらがゴール地点になります。全てのコースを回って集まってきた参加者の列が出来ていました。全て回った方には、Tシャツの抽選もありましたよ、10名なのでなかなか当選は困難だったようです。



また、この地点には常時専属のカメラマンがいて、参加者の笑顔を撮影していました。その専属のカメラマンはこのようにTシャツを着ていて、今回のスタンプラリーの会場で様々に撮影していたようです。また、ケーブルテレビのJ−COMも撮影取材に来ていたようですので、この地域にお住まいの方々はイベント模様を見れたのでしょうね。

●PIYOPIYOうちわ♪

そして、先着500名のスタンプラリー小冊子を持ってゴールした参加者には特製のうちわがもらえました。PIYOPIYOの絵柄は、めぞん一刻ファンにたまりませんね!


めぞん一刻にちなんだ売り物の露店

今回のスタンプラリーに合わせて、商店街のあちらこちらでは、地元のお店有志による露店もたくさんありました。
店によっては、作品を模してメニューに遊び心を潜ませていたようです。“響子の枝豆”、“五代くんのソーセージ”、“めぞん一刻ヒヨコ鶏カラ”、“時計坂ビール”などあったようですね。
あと、高橋留美子作品の日本酒も売っていたお店もあったようです。これは新潟の“ふじの井酒造”さんのお酒だと思います。手軽に購入できる“らんま1/2”のカップ酒も売られていたようですね。もちろん未成年は飲んじゃダメですよ?w

●和太鼓競演、てんぐ神輿などの地元お祭り

そして、16時半から地元お祭りもスタートして、小太鼓による演奏が時計坂駅前で勇壮に行われました。17時には威勢の良い和太鼓の演奏と共に、天狗のお神輿をかついだ女性の皆さんも登場。スタンプラリー終了後も地元のお祭りによって盛り上がったようです。地元の方々にも感謝ですねぇ!





あと、なぜかマクドにはドナルドがいて、楽しそうにお祭りを見物していましたw らんらんるー♪


●さよなら時計坂駅、さよなら東久留米駅北口駅舎!

そして、楽しい宴もいつかは終わりが来るということで、時計坂駅ともお別れの時間がやってきました。業者の方が丁寧に“時計坂駅”看板を取り外し、“東久留米駅(北口)”看板に戻されました。また、祭りが終わり普段の駅の顔に戻りました。



こちらにはとりはずされた時計坂駅の看板がありました。ちょっと物悲しいですねぇ。


この後に20時より「響子さん、好きじゃーーー!」という五代くんの叫びにちなんだ参加者による自由題で叫ぶイベントも行われたようです。めぞん一刻の名物ですし、最後まで粋なイベントでした!



めぞん一刻の原作から29年経っていますが、最後にこのように地域の有志の方々によるイベント、お祭りなどによって北口駅舎とともにめぞん一刻の舞台を振り返れるのはなかなかないと思います。北口駅舎はなくなれど、これからも心の中に残っていくのではないでしょうか(^^)
最後に、この後に解体されてなくなってしまう北口駅舎も、めぞん一刻ファンの参加者、商店会の有志の方々、地元の皆さんに見送られて本当に良かったと思います。関係者の皆さん、良いイベントをありがとうございました。

●おまけ

東久留米駅の二階の西側からは、天気がよければ、富士山が見ることができますよ:-) ちょうど筆者が二月に訪れた際にはその姿を拝むことが出来ました(^^)





めぞん一刻(C)高橋留美子
■本ブログでは作品風景の比較研究を目的として引用しています
■8/1イベント写真など:とんどらさん
■舞台写真:Minky
■文章:Minkyこと、このブログの中の人
■履歴:
8/1:暫定掲載
8/3:第一版完成