ほしのふるまち@富山県氷見市

■舞台を訪れる際の注意



舞台になった場所に行き、登場人物の言動に思いを馳せるのが醍醐味だと思います(^-^) でも、その場所は普通の生活地域になりますので、公序良俗に反しないように行動はくれぐれも慎んで、常識を持って楽しんでください。 特に、その場所で騒がない、壊さない、汚さないは守りましょう(^o^) よろしくお願いいたしますm(__)m
当ブログでの舞台探訪のポリシーはこちらになります。


ほしのふるまち―世界でいちばん優しい“再生”ラブ・ストーリー (1) (ヤングサンデーコミックス)ほしのふるまち―世界でいちばん優しい“再生”ラブ・ストーリー (2) (ヤングサンデーコミックス)ほしのふるまち―世界でいちばん優しい“再生”ラブ・ストーリー (3) (ヤングサンデーコミックス)
ほしのふるまち 4―世界でいちばん優しい“再生”ラブ・ストーリー (ヤングサンデーコミックス)ほしのふるまち―世界でいちばん優しい“再生”ラブ・ストーリー (5) (ヤングサンデーコミックス)ほしのふるまち 6―世界でいちばん優しい“再生”ラブ・ストーリー (ヤングサンデーコミックス)
ほしのふるまち 7―世界でいちばん優しい“再生”ラブ・ストーリー (ヤングサンデーコミックス)
舞台探訪日:2009年2月22日、23日、2010年3月7日


昨年二月に、富山県西部の氷見市が舞台の漫画作品の“ほしのふるまち”の舞台探訪をしてきました。
正式レポが一年遅れになったのは、なにぶん分量が多い為でして(^_^;、とはいえ一年経過するのは拙いと少しずつ更新します(^^)


まず、作品の“ほしのふるまち”は、ヤングサンデーに2006年から二年間連載された漫画になります。
富山県氷見市を舞台にして、主人公である大学受験生の恒太郎を中心に描かれています。彼の苦悩や恋愛などの誰しも経験することを通して、サブタイトルの「世界で一番優しい“再生” ラブストーリー」として、彼自身の成長を見せてくれます。作者によると、作品のイメージの場所が、氷見線の最北の氷見駅が行き止まりというイメージがあったのだとか。
また、作者の原秀則さんは恋愛や受験生についての作品を得意としていますね。私も高校生のときに“冬物語”が流行ったのを覚えています。予備校の話というのは知っていたので、当時受験生な私は縁起悪そうと思い読まなかったのですが(^^;


なお、“ほしのふるまち”は、実写映画化が決定しています。2010年4月から撮影開始して、2011年春に公開予定だそうです。それに先立って、富山県で出演者のオーデションも行われたようですね。そのイベントには、富山知事や氷見市長も参加したそうですよ。


こちらの風景は、富山を代表する風景の一つで、氷見市の入り口に当たる雨晴(あまはらし)から望んだ立山連峰の朝焼けになります。“ほしのふるまち”でも記念すべき第一話の扉絵としても雨晴の風景が出てきています。

こちらの写真は、true tears舞台探訪ブログとして有名なこっそり支援id:inoue1024さんから借用許可を頂き、掲載しております。雨晴からの絶景は地元の富山県民でもなかなか天候不順が多いため見れないそうで、この朝焼けの絶景はなおさら撮影は困難ですよ〜、すごく綺麗ですね! これまで数度訪れている県外者の私はまだ見れていません(^^;

●マップ

ほしのふるまちの舞台となっている、氷見市のマップです。漫画作中に出てきた場所にマークしています(詳細記述中)


出てくる風景は、基本的に大きく二箇所の地域に分かれています。下記地図上の下部の氷見駅中心の氷見市街地と、地図の上部の主人公の滞在しているお宅の地域である薮田地域の二箇所になります。この二箇所の風景が数多く出てきます。そして、二つの地域を結ぶ薮田から氷見市街に向かう国道160号線のバイパス沿いに自転車通学をしているので、この辺りの風景も出てきます。

より大きな地図で [漫画]ほしのふるまち を表示

●雨晴(あまはらし)

第一話の扉絵に出てくるのが、能登半島の付け根、雨晴から眺めた風景になります。立山連峰を眺めることが出来るのはなかなか難しいです(^^; 2010年3月に再び訪れてみましたが荒天で雨模様でしたねぇ(^^;
○1巻1話扉絵


こちらは雨晴の駐車場にあった看板の一部ですw このように見えるわけですよ!まさに絶景〜


また、雨晴には義経伝説があり、一行が小雨を避けるために入った岩穴などもありました。


そうそう、氷見線ハットリくん電車にも遭遇できました:-)


氷見駅

主人公の恒太郎が東京から“都落ち”という負け犬気分で、氷見駅に降りるシーンから、この作品は始まっています。都内の有名な進学校から進級できないという理由で、氷見市内の高校に転校することになったからです(^^;
○1巻1話3ページ


○1巻1話6ページ



○1巻1話6ページ


○1巻1話7ページ
恋愛モノには多いのですが、恒太郎と渚の出会いは第一印象サイアク(笑) その渚の後姿と、駅右手の風景になります。

●主人公の居候先の地域(薮田地区)

氷見市市街地より北に車で十数分走ったところの漁港のある地域になります。
こちらの周辺は特に風景が良く出てきます。
○3巻27話162ページ


渚の紹介で、勉強を教えてくれることになった、スーパー塾講師の経験を持つ漁師のシンさんに会ったシーンになります。
○2巻14話114ページ


○1巻9話196ページ
こちらのバス停は、true tearsの最終話で出てきたバス停としても、有名ですね(^^)
雨天など自転車通学できないときは、こちらからバス通学します。


true tearsの探訪レポはこちらになります。異なる作品で同じ舞台が使われるというのは面白いですね(^^)
true tears:氷見周辺
http://d.hatena.ne.jp/rosseta/20080413/1208595762


○1巻2話44ページ
一時間に一本程度しかバスが来ないと知り、慌てて走ったりしますw 実際に本数が少ないです。


○3巻24話92ページ
お堂のそばの川の風景。一時間に一本なので、バスが写るタイミングで撮影できませんでした(^^;


こちらは反対側のバス停になります。
○7巻66話129ページ


作品連載当時にはなかった銅像なのですが、この薮田地区出身で、京阪工業地帯の生みの親の一人、浅野氏の銅像があります。この方の経歴は、まさに九転び十起きでした。銅像の周囲に経歴が書かれていて、起業と倒産の連続ですね。でも最終的には成功したそうです、凄いものですね。



○3巻23話84ページ
居候している家はこちらの先のほうの設定になっています。実際に居候している家や、渚の家のモデルはありません。
バスが走る道路は、この反対側になります。


こちらは、垂姫神社になります。この地域には、山の民と海の民の異なる種族間での恋愛伝説の“垂姫伝説”があり、その伝説を持つ神社になります。
その昔、陸上に住む垂姫と漁民洞に住んでいた海人が恋に落ち、地元住民の祈願もあったことから、山の神と海の神がその願いを聞き入れて、垂姫は人魚となり二人は幸せに暮らしたという伝説です。


○7巻66話126ページ


こちらは薮田地区の奥の行き止まり部分になります。扉絵の一つとして登場しました。作中の風景を丹念に調べてみると、この奥にあるか、または扉絵で見えている家が主人公が居候している家のように設定しているようです。
○4巻38話扉絵


●通学路:コンビニ

○1巻3話63ページ
居候先から最寄のコンビニ。歩いて十五分というところでしょうか。自転車の通学路の途中にありますので、全巻に渡ってよく風景としてでてきます。


○3巻23話80ページ
作中風景ではコンビニ建物まで入りますが、実際には入りきりません。あと、道路標識の曲がり具合もそのままでしたね(^^)


続きます〜

●海辺公園“垂姫岬”

薮田のバス停から南へ道路沿いに歩いて、コンビニ手前の海沿いの公園です。


○2巻18話172ページ
恒太郎と渚は、帰宅途中にたまにここでテスト採点していることもありました。


○2巻17話163ページ見開き
まさに“ほしふるまち”を表している星空のシーンです!
竹製の柵もそのままでした。


薮田地区には、その伝説が伝わっている垂姫神社がありますので、せっかくですので参拝してみるのもお勧めです。

作中ではこの伝説に触れてはいませんが、作者もこの伝説を知って作中に風景を登場させたようにも思えます。

氷見市街地:海岸側

○1巻1話10ページ
第一話でおばさんが主人公を駅から薮田へと車で送ってくれます。作中では車は右側に向かっていますが、実は左側が薮田地域の方角になります。この川にかかる橋は一つ一つデザインが変わっているので作中の橋はこちらだけです。作者も間違えたのでしょうね(^^;


○1巻1話11ページ


○1巻6話扉絵
比美乃江大橋になります。商店街を北に抜けた先の川沿いの道からの構図です。

氷見市街地:商店街、川沿い

○3巻29話192ページ
渚がバイトしていた食堂近くの商店街です。
意外と見つけるのが難しかったです。南北に伸びる商店街は地区によって歩道の上の屋根の形状が異なるので同定できました。作中は照明灯で、写真の道路標識とは異なるのですが、電柱の付け根を見てみると、付け直したような痕跡が見られたので、作者が撮影した当時は照明灯だったようです。
この付近にはバイトしたお店のモデルはなさそうでした。

●朝日山公園、学校通学路

○1巻7話152ページ
展望台です。ここから氷見市市街地を眺めることが出来ます。なかなか素晴らしい眺望で、桜の時期が特にお勧めですね。


○1巻2話55ページ
公園から市街地を望んだ風景です。真ん中に比美乃江大橋も見えますね。


○3巻24話101ページ
3巻から登場した栗田美奈子が一ノ瀬渚と会話するシーン。かなり重要な場面で今後の展開が大きく変わります。


○1巻2話46ページ
朝日山公園からちょっと離れた南側にある坂道。
バス通学する際の通学路になります。登りきった先に高校があります。

上のシーンから少し坂を降りたところのガードレール。作中では左右反転で描かれていました。


この坂を登りきりモデルの高校の前を通り過ぎて、道路沿いに行くと“ふれあいスポーツセンター”があります。
○6巻54話扉絵

●自転車の通学路

普段は自転車で通学しています。薮田から高校のある市内へとバイパス沿いに通学します。
藪田方面から市内への順で作中に出てきて風景と、写真を並べていきますね。
こちらは帰宅のシーン。奥の方角が市中心部になります。信号や庭木までも丁寧に描いていることがわかりますね。


上のシーンから200mほど南下した付近になります。




先ほどのトンネルを抜けて、500mほど南下した地点です。ガソリンスタンドの横から見た風景になります。変形コマなのですが、いろいろきっちり描き込まれています。左端の看板の文字も細かいですし、中央下の鉄塔などわかりやすいですね。中央下の鉄塔は消防署のものでした。


●ショッピングセンター、スーパーマーケットなど

放課後のシーンに良く出てきます。渚が買い物にスーパーに立ち寄ったり、バス通学の日には買い物した後にここからバスに乗ったりと。中盤から出てくる栗田美奈子と主人公がファミレスで受験勉強をしたりもします。


こちらはショッピングセンターです。


帰り道に、栗田と一緒の主人公。栗田の実家稼業の旅館もこちら側なのでしょうね。作中には出てくるのですが、どちらの旅館かまではわかっていません。


こちらは、渚がよく食材などの買い物をしているスーパーで、よく出てきます。自転車通学なので、買い物して帰るにはちょうど良い場所にありますね。作者もこの辺りを歩いてみて、モデルとした高校から、自宅の途中にあるということで登場させてのではないかと思います。




主人公と栗田が一緒に受験勉強したファミレスです。こちらの道路の向かいに、作中に出てくる病院もありますね。


“しまむら”になります。バスの通り道なので、出てきました。
別作品ですが“そらのおとしもの”の“しまむら”の場所は未だにわかりません、福岡?だと思うのですが(^^;


自転車通学のシーンで出てきました。

●病院

渚の母親が体調不良で入院した病院。
<執筆中>

高岡駅、市街地

栗田美奈子の話で高岡駅とその周辺が出ます。
<執筆中>

●最後に

氷見は富山湾ととれる新鮮な魚介類で有名なところで、冬季でしたら“鰤しゃぶ”などが名物ですね。氷見市市街地の海際に、道の駅 氷見フィッシャーマンズワーフ「海鮮館」があります。こちらでは氷見地産の新鮮な魚介類の購入や、気軽に海鮮物が楽しめる食堂もありお勧めです(^^)
■【氷見フィッシャーマンズワーフ 海鮮館】:http://www.kaisenkan.com/


氷見といえば、鰤しゃぶですので、市内の“秀月”さんに鰤尽くしミニ会席を頂いてきました。店の前に、氷見のミシュランのように表札がありました。「星ふる町の三つ星レストラン」とは粋ですね:-)


こちらが鰤尽くしミニ会席です。ミニと言いながら、かなりの品数で大満足でした。ちょっと奮発しての3500円の昼食でしたが、やはり新鮮な鰤を頂くと言うのは氷見しかできませんねぇ。関東や関西だと値段の倍近くもかなりしそうだなと来た甲斐がありました(^^)



そして、氷見市は、藤子不二雄A先生の生まれ故郷であり、市内の商店街にはハットリ君や氏のデザインの魚たちのモニュメントがあります(^^) 市内を流れる湊川には、湊川のカラクリ時計として、忍者ハットリくんの面々が水芸を見せてくれますよ:-) (※冬季期間休止)
藤子不二雄A氏出身地@氷見
http://d.hatena.ne.jp/rosseta/20080413/1208595764



2010年3月に再び訪れてみると、モニュメントが増えていました。

潮風ギャラリーでは、常設展示に加えて、“怪物くん”の企画展が行われていました。二階ではTVアニメが上映されていて、懐かしかったですね(^-^b



また、2010年4月から撮影開始ということで、高速道の呉羽PAでは、ほしのふるまちの紹介コーナーが新設されていました(^^) 特に事前情報もなくふらっと立ち寄っただけに非常に驚きましたねぇ。来年に向けて映画撮影も着々と進むと思いますし、宣伝などの露出が増えると思いますので、氷見市民の方はもとより富山県民の方もこの作品を知ってくれるのかなと思います(^^)



P.S.
2010年9月に再び訪れました。幾つか作品に関する地元の反応や市内でも一番のファンと思われるお土産屋さんもありました。
そのレポはこちらになります。
ほしのふるまち@富山氷見 Part2
http://d.hatena.ne.jp/rosseta/20100919/1285266086





■本ブログでは、作品風景の比較研究を目的として一部のみを引用しています
■文章:Minkyこと、このブログの中の人
■履歴:
2/22:主だった写真の整理開始。漫画を読み直し。
3/1:主だった写真を一巻分だけ掲載。一巻だけでも多過ぎます(^^;
3/2:2巻、3巻分の写真を追加。文章もそこそこ追記。
3/4:仕事多忙のため更新遅れ。冒頭に雨晴の風景をこっそり支援さんより借用、感謝!
3/7:PCクラッシュでLostした分の写真を撮影に再び氷見入り。撮影は通学路やお店などの道路沿いばかりで、非常に冷たい雨でしんどかったです(-_-;; でも、鰤しゃぶが美味しかったです♪
3/8:薮田地区、通学路、ショッピングセンター、雨晴、氷見の名物などの写真追加。
3/13:藪田地区の港写真追加。巻数話数の情報がないものを追加。まだまだ終わらない、うーん。
9/26:氷見再訪のレポのリンクを追加。