つらねこ第3話 ネえむ後編@長野県南木曽町

■舞台を訪れる際の注意


舞台になった場所に行き、登場人物の言動に思いを馳せるのが醍醐味だと思います(^-^) でも、その場所は普通の生活地域になりますので、公序良俗に反しないように行動はくれぐれも慎んで、常識を持って楽しんでください。 特に、その場所で騒がない、壊さない、汚さないは守りましょう(^o^) よろしくお願いいたしますm(__)m 当ブログでの舞台探訪のポリシーはこちらになります。


 舞台探訪日:2023年3月5日

つらねこは、主人公の知里(ちり)ちゃんが主人公です。彼女は町のシンボルのご神木を中心に2キロ以上は離れられないという神秘的な謎の力によって故郷の外に出たことがありません。それを解決しようと試行錯誤する中で、ネットで知り合った「六尺さん」というハンドルネームの女性の力を借りて、「ネ」の世界を通ってどこか外の世界に抜け出ることができました。

ただ、「ネ」の世界には、「ネ」に棲むから「ネズミ」という魑魅魍魎のような怪異が跋扈しており、それを回避するため同族に成りすますための解決策が表紙のバニーガールの恰好ですね!w 先生の趣味も入っていますね:-)

また、各話題名には、必ず”ネ”が入っています。「ネ」の世界を介して外の世界に出ることができるためなのか、作者さんの遊び心がありますね。

 

さて、今回の三話では、その抜け出した外の世界として、長野県南木曾(なぎそ)町が出てきます。

作中でもネットマップアプリにて場所を確認していますね。南木曾(なぎそ)町はその名の通り、木曽の南部にあり、長野県の南西に位置しており、岐阜県中津川市と隣接しています。

ただ、今回の舞台探訪では、時間が間に合わず、到着時には日没から10分ほど遅れてしまっており、夕闇に包まれつつありました汗 そのため撮影写真は夜景っぽいものばかりですみません。次の機会に昼間に撮影したいです!

 

 

■蛇ぬけの碑・悲しめる乙女の像

「ネ」の世界にいた大蛇の姿をした影が帰る出口を塞ぐカエルをなんとかした知里ちゃんが出た先の外の世界がこちらでした。

こちらの像と石碑は、1953(昭和 28)年 7 月 20 日に発生した土石流の犠牲者 3 人の霊を慰めるために昭和38年に建立されたそうです。とても印象的な悲しめる乙女の像は、日本の彫刻家 笹村草家人氏の作品です。

 

こちらの地方では、土石流のことを「蛇(じゃ)ぬけ」と呼び、過去から何度も発生しており大変恐れられています。特に、南木曽町の言い伝えに「白い雨が降ると蛇抜けが起こる」、「大雨の降り続いているのに沢の水が止まると蛇抜けが起こる」があり、地名にも起きた地域では蛇の名も付けられています。

こちらの石碑の後ろ側に歌詞もあり、ボタンを押下すると歌が流れます。

 

■展望公園

こちらは展望公園の駐車場です。先ほどの石碑よりももう少し上った先にあります。「ネ」の世界から外に出てきたところ、ここに繋がったようです。日没から30分以上経ったため、ほぼ夜景状態ですね汗

こちらの駐車場では光量が足りず、仕方ないので自分の車のライトでも照らしていますw 次回はお天道様が顔を出しているときに、こちらの展望公園からの木曽の山々や木曽川の眺望を楽しみたいですね。

 

「ネ」の世界では抜群の効果があったバニーガール衣装ですが、現実世界では~さすがに恥ずかしく焦るシーンです。

 

作中の言及通りに、この道路は住宅地に繋がっているのでそこそこ交通量がありました。

 

展望公園から桃介橋と対岸が見えます。作中では橋周辺の風景が幾つか出てくるのですが、今回は日没後のため泣く泣く次回のリベンジ時に撮影します!

 

■桃介橋

知里ちゃんが渡ってみたいとすごく喜んだ橋です。桃介橋というそうです。

こちらの橋の名称は、大正時代に建築主の大同電力社長福沢桃介にちなんでいるそうです。対象当時は、桃の橋と呼称していたそうですが、平成五年に復元された際に正式に桃介橋と命名されてようですね。

また、天白公園そばに福沢桃介記念館もあるそうです。

ja.wikipedia.org

 

知里ちゃんの喜びに満ちた表情がいいですね!

 

もっと下からのアングルでしたね。

復元された橋とはいえ、歴史を感じされるようなデザインになっており、とても雰囲気が良かったですね。夜景なので異世界の入り口のように映ってしまいましたが汗

 

そして、知里ちゃんに悲しい出来事が起こります。この橋は…

 

■天白公園の東屋

落ち込んだ知里ちゃんをお手製のお弁当で慰める六尺さん。こちらの東屋は桃介橋のすぐそばの公園にありました。昼間だと木曽川が見えて良い景色が楽しめるはずです!

 

■天白公園駐車場

天白公園から駐車場を眺めた風景です。社内のラジオのニュースは水害の話が出ていて、過去の話ではなく、今も日本のどこかで起こっている事を示唆していました。

最近の夏場のニュースでは、日本も温暖化の影響のためか、大規模な水害が多発するようになっており、先人の警告もしっかり受け止めて、災害に備えて減災に努めたいですね。

 

最後に、これからも、つらねこには外の世界の風景が出てくると思われるので、是非舞台探訪して撮影してまいりたいです。熊倉先生のもっけは大好きだったので、何か所か舞台探訪しましたし、つらねこはなおさら舞台を訪れてみたいですね!

 

rosseta.hatenablog.com

 

また、作品も謎が多くて気になります。一巻で出てきた外の世界の関連性は何かあるのか?人の記憶と繋がる場所に何か意味合いがあるのか、とても気になるところですね。

そして「ネ」の世界というのは、日本神話の根の国に繋がりそうにも思えますね。ただ、日本神話だと地下のイメージが強いですが、こちらの作品では必ずしも地下ではなく地上や建物内が多いですね。柳田國男先生は沖縄の他界信仰のニライカナイにも繋がっている説を言われていて、元々は地上の異界だったのではないかとの説も言われているそうです。

あと、六尺さんの意図や、新たな登場人物の活動目的も気になりますね!



■(C) 漫画:つらねこ 熊倉隆敏

■本ブログでは作品風景の比較研究を目的として画像を引用しています。

■撮影、文章:Minkyこと、このブログの中の人

■舞台探訪日:2023年3月5日

■履歴:

2023/3/19:作成、写真掲載