■舞台を訪れる際の注意
舞台になった場所に行き、登場人物の言動に思いを馳せるのが醍醐味だと思います(^-^) でも、その場所は普通の生活地域になりますので、公序良俗に反しないように行動はくれぐれも慎んで、常識を持って楽しんでください。 特に、その場所で騒がない、壊さない、汚さないは守りましょう(^o^) よろしくお願いいたしますm(__)m 当ブログでの舞台探訪のポリシーはこちらになります。
「Morning Glory」【豪華盤】(TVアニメ『サクラクエスト』オープニングテーマ)
- アーティスト: (K)NoW_NAME
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2017/06/07
- メディア: CD
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舞台探訪日:2017年5月4,5日
サクラクエストは、P.A.WORKS制作のお仕事シリーズ第三弾の働く女の子を主人公にした作品です。小春佳乃は就活に失敗し続け、ちょっとお金を得る気持ちで昔のバイトの紹介で、ある観光地の町おこしイベントに参加することになりました。一日だけのつもりだったのですが、勘違いによって一年間も町おこしの国王に就任してしまい…という始まりです。全然興味がなくて早く東京に帰りたいと思う佳乃でしたが、数々の難問やそれを共に乗り越える仲間ができることで、次第に興味が出て乗り気になって、、、結果町おこしは成功させることができるのでしょうか!?
サクラクエストの主な舞台は、五話まで見たところ、富山県西部の南砺市を中心とした場所(城端、井波など)がでてきています。さびれた観光地や町おこしという大きなテーマですので、県内外の他の地域も広がる可能性がありそうですね。
●南砺市城端
■1. 城端駅
間野山駅はこちらがモデルです。
一話で由乃が駅で降り立ったところから国王としての試練が始まります。五話でも夜のシーンや間野山彫刻を使った町おこしで出てきます。
・第一話
作中の時刻表と比較すると微妙に時刻が異なっていますね。22時台がない分だけ間野山の方が終電が早いですね。あと、時刻表は角度を間違えて撮影しました(^_^;;;
・第五話
IT大臣こと、早苗が駅に歩いていた夜道シーン。この先をずっと行くと、駅に突き当たります。
■2.田園風景
間野山の豊かな自然と里山、田畑の風景が本作品の主要な風景になります。ただ、ぴたりと一致する風景はなかなか特定できていません。
こちらの風景では、風から家屋を守るための砺波平野特有の生垣や木々を植えている散居村風の家がありますね。
作中の風景はなかなか見つからないのですが、雰囲気は現地で十二分に楽しめますね(^^)
ただ、その中でも、五話の夕焼けのシーンでは、夕陽のため作中正面が西と分かり、高架鉄塔もあるため、この辺りの風景が似ているなと思えました。城端駅から北側の田園辺りです(マップでは地図の黄色マークです)
おそらく奥の山は医王山で、右側には散居村の高い木々と家?が見えます。
■3. 桜ヶ池
間野山観光の中心であるチュパカブラ宮殿がある公園のモデルだと思われます。入り口付近には、作中宮殿そばの橋に似た橋があります。
橋の下は、桜が池の水を田畑に流す用水路に繋がっています。
桜が池は人工池ですが周囲の風景に溶け込んでいて、とても里山の風景の一部になっていますね。この桜が池は、戦前から農家に切望されていましたが、軍の用地だったためなかなか許可が下りず戦後にやっと完成した池です。
橋から北に続く道は作中の雰囲気に似ていますね。
桜が池の対岸から橋がある方向の風景です。満面に水を湛えて青がまぶしいですね。
貸しボートもあるので、豊かな風景の下でゆっくりとした時間が過ごせそうです。
桜が池の西岸には、自遊の森というキャンプ場があります。テントを張るスペースやコテージもあり、さらに温泉入浴施設もあっていたせりつくせりです。私も城端のお祭りに参加したり、町おこしのイベントに協力していた際にはこちらのコテージが定宿でした(*^-^*)
そうそう、桜ヶ池の北東にある温泉宿泊施設の桜ヶ池クアガーデンは里山の風景の中に急にデーンとヨーロッパ風の建物があって、昔からその差異を面白く思っていました。一度宿泊したことがあり、なかなかお洒落なところでした。
もしかすると作中のチュパカブラ宮殿は、桜ヶ池クアガーデンがモデルかもしれませんね?(^^)
■4. 東屋
三話で由乃としおりが間野山の声を聴くために、いろいろ回った後に疲れて休憩した東屋です。こちらはttファンならお馴染みのスーパーマーケット”セフレ”の北側の道路を西に向かった先にあります。
お疲れの国王さん。
不審者通報で巡回していた警察官が現れます。
道路の反対側は小さな道を挟んで、墓地になっています。こちらの東屋はその休憩所でした。
似たような東屋はほかにもあるかも?と思ったのですが、ここだと決定づけたのは警察官の背景にある建物がほぼ同一でした。建物はローカルセンター城端というグループホームです。
■5. バス
間野山を走っているバスは、南砺市営バス「なんバス」をモデルにしているようです。なんバスは幾つかの路線があるのですが、作中の路線は、城端駅と桜ヶ池を結ぶ路線の「城端さくら線」をモデルのようです。
作中では、チュパカブラ宮殿付近に路線やバス停があり、五話では間野山駅から乗降しているシーンもありました。
また、バスのナンバーは何の意味があるのだろう?と思っていたのですが、実際のバスのナンバーがそっくりそのままでした。路線名にちなんで「桜の花咲く」の語呂である「さ 8739」だそうです。
あと、城端駅から桜ヶ池に向かう際には、なんバスの時刻表は、下記リンク先の南砺市オフィシャル時刻表を参考にしてください。
https://www.city.nanto.toyama.jp/cms-sypher/open_imgs/info/0000056600.pdf
●南砺市井波
4、5話に出てくる間野山彫刻のモデルと思われる井波彫刻が登場します。
作中には、井波の八日町通りと瑞泉寺山門をモデルにした風景が出ていました。
八日町通りには、入り口の駐車場がありますのでそちらに駐車して散策できます。
その入り口には、欄間が掲げられていて、早速楽しめますよ。
■6. 八日町通り
作中では右側にお寺の石垣があるので、三叉路を左折した風景のようですが、実際の左折した先の風景では街灯もなく全く似ていません。一方で、右折した風景には街灯もあるので左右反転させると雰囲気が合いますね。昨秋の彫刻工房自体は別の場所をモデルにしているようです。
※右折風景を左右反転させています。
※右折したオリジナルの写真です。
■7. 木彫工房
間野山彫刻はお寺の彫刻から発展し欄間に繋がった歴史を持っており、これは井波彫刻の歴史自体を参考にしているようです。
作中の間野山彫刻の木彫工房は、井波彫刻の木彫工房をモデルにしているようですが、作中三叉路の左側にはなくて、別の場所の工房を参考にしてました。
今回訪れて撮影させて頂いた工房は、何度か訪問して懇意にさせてもらっている彫刻師さんだったため、ご好意により井波彫刻の歴史や現在の彫刻などについてさらに大変貴重なお話を拝聴いたしました。ありがとうございました。
作中のおとうと弟子さんのようにとても気さくな彫刻師さんなので、お話を聞くのもいいと思います。ただ、お話好きな方なので、こちらからあまり話し込んでお仕事に差し支えないようにご注意くださいね(^^)
・第四話
・第五話
そうそう、八日町通りにある七福神の彫像のうち、恵比寿様はこちらの彫刻師さんの作品になります。コミカルな笑顔の恵比寿様がいいですね(^-^)
■8. 瑞泉寺
第四、五話で出てくるお寺の山門は、瑞泉寺の山門の一部を参考にしているようです。
井波別院瑞泉寺は、室町時代(1390年)に開かれたそうです。この寺は北陸の浄土真宗信仰の中心の寺院となっていったそうです。現在の本堂は、明治時代(1885年)に再建され、山門は江戸時代(1785年)に築かれたものです。特に山門は井波大工が関わったため、彫刻がとても素晴らしいです。
アニメでは門一つなのですが、瑞泉寺山門では中央に一つと左右に二つあるとても大きなものです。作中の門は、左側の門を参考にしているようです。
瑞泉寺山門の左側門の写真と比較してみました。
こちらの作中風景は、間野山彫刻を見せるシーンです。こちらは瑞泉寺山門の左側門から見上げた風景と一致しました。
こちらは瑞泉寺山門の中央の彫刻の龍の足先と尾の部分でした。
こちらは瑞泉寺の本堂です。とても大きくて、それに増して境内もとても広いです。
本堂から見た山門の風景と思われるのですが、瑞泉寺での風景とはあまり合わないため別のお寺かもしれません。
境内で見かけた井波彫刻の実用品の看板シリーズ。サクラクエスト第五話を見た後だと、感慨深いですね(^^)
参拝した五月上旬は境内の藤棚が盛りでちょうど見ごろでしたよ(^-^)
■(C) アニメ:P.A.WORKS
■本ブログでは作品風景の比較研究を目的として画像を引用しています
■文章:Minkyこと、このブログの中の人
■舞台探訪日:2017年5月4,5日
■履歴:
2017/5/7:作成、写真掲載