老人Z@神奈川県鎌倉市、逗子市

■舞台を訪れる際の注意


舞台になった場所に行き、登場人物の言動に思いを馳せるのが醍醐味だと思います(^-^) でも、その場所は普通の生活地域になりますので、公序良俗に反しないように行動はくれぐれも慎んで、常識を持って楽しんでください。 特に、その場所で騒がない、壊さない、汚さないは守りましょう(^o^) よろしくお願いいたしますm(__)m 当ブログでの舞台探訪のポリシーはこちらになります。


 舞台探訪日:2022年3月26日

老人Zは、1991年作品なので33年前ですね!とても大好きなので何度も見ています(^^)そして、制作スタッフも最高!原作は大友克洋さんでメカニックデザインを担当し、江口寿史さんがキャラクターデザインを担当しています。そして、今敏さんが美術設定を担当しました。大友さんとよくタッグを組んでいた北久保弘之さんが監督です。。

 

老人Zの舞台は東京から神奈川に渡っています。今回は物語の終盤に、高沢老人の亡き妻の人格をハルAIが得て、思い出の地鎌倉に向かうシーンになります。
湘南モノレールの高架を伝って移動後に、何故か鎌倉市の東端のトンネルから鎌倉の砂浜に向かうルートになります。

 

まず、老人Zに後半に出てきた湘南モノレールに乗ってきました。
懸垂式(けんすいしき)モノレールに乗るのは初めてです。私の地元福岡の小倉や、大阪では跨座式(こざしき)に慣れていたため余計に驚きが多かったです。
モノレールの形式はWikipediaの記事がとても詳しくまとめられていますので興味があればどうぞ!
モノレール - Wikipedia

 

こちらは大船駅の乗り場です。こちらから湘南江の島駅まで6.6㎞になります。

 

特に、二つ驚きました。
懸垂式モノレールの車両の走行高さは、住宅の2階か3階くらいの高さで意外と低いことと、大阪モノレールに比べて爆速でした、速っ!(^^)

湘南モノレールのこの場所だという確証が得られていないので作中シーンを参考に。


湘南モノレールに乗って、左右の風景に目を凝らしていたのですが、ほぼ平野の都市部なので畑や背景にある山が無いんですよね。


作中のモノレールシーンはあまり風景に合ったところはなく創作だと思われるのですが、一か所作中にも現れたトンネル区間を事前に路線を調べていて見つけていました。なんで高架にあるモノレールがトンネル通るの?とか疑問符でしたが現地で納得しました。
懸垂型のレールのままトンネルに入ってるのか!
こちらは湘南江の島駅。すぐ先にトンネルがあります。

 

こちらが湘南江の島駅です。こちらから江の島に行けます。

 

作中は当時の500形でして、今は引退しています。湘南江の島駅内に展示コーナーにてこちらの写真を見つけました。

 

今は引退していますが愛されていたようで、子供向けの模型にもあったり、シミュレータは500形でした^ ^


 

ここで、この湘南モノレールの高架シーン後に、何故か鎌倉市の東端のトンネルから鎌倉の砂浜に向かうことになります。こちらのシーンはその移動の途中の風景になります。土肌が見えている崖が見えているので、鎌倉に複数ある切通しの一つかもしれません。ただ、特定に至っておりません。
移動ルートとしては不自然ですね。もしかすると当初は江ノ電極楽寺切通りのトンネルを使う想定だったかもしれないですね。ただ、思ったよりも狭いため急遽変えたのとか?想像してしまいました。上記シーンの場所特定できればこの謎が分かるかもしれないですね。


次に、最後の佳境の鎌倉に入る直前のトンネル内のバトルシーンの場所です。

私は10数年前に海岸側は探訪済みでしたが、最後のバトルシーンの舞台のトンネルの車道に歩道が付いてることに気付いて今回探訪しました。色々と位置関係は演出優先で異なる所はありますが雰囲気は今でもありますね(^^)

 

ハルAIの自動介護ベッドロボットを確保するために道路封鎖して待ち構えているシーンです。上空からの俯瞰構図の撮影はできないので、作中のトンネル右側の住宅地の小道沿いのフェンスからの撮影です。

道路からのトンネル入り口シーンです。右側に歩道がありましたのでこちらからの撮影です。作中ではかなりトンネルが長いのですが、実際のモデルでは奥の出口が見えるほどの長さです。トンネル出口には、材木座海岸が見えます。

 

報道管制を敷いているのに、取材のヘリが飛んできて、気にする長谷川。
ところで、歩道橋やトンネルまでは逗子市でした、鎌倉市かと思い込んでいました(^.^)

ハルAIと話して、鎌倉の海を見たら停止すると約束を取り付けるのですが…後ろから不気味な鈍い起動音が聴こえてきます。

長谷川がAIを軍事技術に転用した軍用ロボが迎え撃とうと起動していました。長谷川はちょうど良い実証実験だと思っているのでしょうか。

その光景に凍り付く晴子さん。その後ろには、約束通りに鎌倉の海を見ようと前に進むハルAIの姿が。
ここから自己増殖型AI同士の激闘が始まります!

 

軍用ロボを退け、トンネルに向かう高沢老人とハルAIの老人介護ロボを追っかける晴子さん!

 

そして、老人介護パイロットプロジェクトを踏み台にし軍事転用を画策した長谷川に、厚生省の寺田の鉄拳が飛びます!

 

トンネル内の照明は作中と合っていませんので、別のトンネルを参考にしたのかもしれないですね。

 

いいところを見せるため晴子さんを助けようと救急車で駆けつけたのですが、逆に追って!と言われ・・・半泣き状態!

 

一旦退けたはずの軍用ロボはヘリを取り込んでトンネル出口から再び逆襲!
この辺りは、交通量が多いので歩道からの撮影になります。
そうそう、こちらのトンネル内のバトルでは、老人Zを代表するBGMの「Z[Accepter]」がかかります、もうゾクゾクしますね!

このトンネルは飯島トンネルという名称のようです。作中はかなり長いイメージですが、100mと意外と短いです。

 

ハルさんAI介護ロボ vs 軍用ロボ!

お互いに自己増殖型なので周囲の機器やインフラを取り込んで、大友さんお得意のカオティックなメカの修羅場!

 

救急車もロボに侵食され、閉じ込められる寸前で寺田の助けで脱出した晴子さん!

 

浸食された救急車内で老人を庇い奮闘する寺田が「厚生省をなめるなよ!」と有名なセリフを!

病院のハックお爺ちゃんズの協力も得て、軍用ロボの急所生体AIパーツへと酸素ボンベを振り下ろす晴子さん。
「海に行くのよ!」と、戦いに終止符を打ちました。

道路は歩道が無く交通量が多いためアングルはイメージです。それに天候も悪く、夕焼け無しなのが無念でした(^.^)
そうそう、風が強くウインドサーフィンを楽しまれてる方が多かったです!

 

AI同士の激しい戦いも終わり、被害模様を俯瞰するシーンです。
トンネルから海に向かって緩くカーブする風景は同じですね。

 

そして、戦いの後に、自動老人介護ベッドの一部に戻ったハルAIに駆け寄る晴子さん。
海岸に降りる坂道はトンネルから離れて少し西側にあります。

 

浸食された救急車から救出された高沢老人を抱えて寺田も降りてきます。

妻の人格が宿ったハルAIの最後の会話後に、高沢老人も意識を失いますが、寺田は大丈夫と。

 

そして、猫ちゃんはナニを咥えてる…?
登る石段はもっと西側でしたが、海岸側に張り出した建物はトンネル側にあり作中に似ていました。

最後に、大団円ですね!?
高沢老人の亡き妻ハルさんの姿に似てふくよかな姿^ ^
とてもありがたい姿に一同合掌して拝んでしまいますw

 

こっそり活躍していた高沢老人の飼っているネコちゃん!

老人Zの舞台として何度か鎌倉を訪れていたのですが、特に佳境のトンネル付近から海岸を丁寧に舞台探訪出来て、今回はとても満足出来ました。
そして、鎌倉市は、この老人Zエルフェンリートの舞台なので何度も訪れていて、歴史好きも相まって好きな場所の一つになっています。


おまけ

 

こちらは、武蔵境の付近のようです。列車自体も高架になっていたりと今はかなり風景が変わっているようですね。



■(C) アニメ:老人Z 
■本ブログでは作品風景の比較研究を目的として画像を引用しています。
■撮影、文章:Minkyこと、このブログの中の人
■舞台探訪日:2022年3月26日
■履歴:
2024/2/25:作成、写真の掲載
2024/03/03:マップ、写真、文章の追加